“Big Smile プロジェクト”は、2011年の東日本大震災の時に誕生したプロジェクトです。震災当時、世の中全体に外食を自粛するムードが漂い、なかなか店舗をご利用していただくまでには至りませんでした。そこで、本物の笑顔でお客様を元気にするとともに、売上の1%を義援金として寄付する企画を実施しました。お客様に外食していただくきっかけを作り、ご来店いただいたお客様に笑顔を提供し、笑顔で帰っていただくことが目的です。さらに、2014年、2度目の“Big Smile プロジェクト”を実施し、ホスピタリティの考えに即した笑顔の浸透を測ることで、全社的なサービスレベルの向上につなげてきました。その経緯から、日経BP社から「笑顔の接客術」を出版。3か月に一度、スタッフ同士の笑顔チェックを行い、合格者には“Big Smile”バッジを授与する「みんなでスマイルチェック」など、いつしか「笑顔」はワンダーテーブルの文化となっていきました。
ところが、2020年に起きた新型コロナウイルスのまん延により、マスク生活を強いられることになりました。接客時はもちろん、スタッフ同士の会話においてもマスク越しでのコミュニケーションが毎日続くこととなります。現在はコロナ禍を抜け、マスクを外してコミュニケーションを取る日々が戻ってきました。しかし、この間に、当時こだわり続けた「笑顔」の意義を知るものが、ごく少数となったのです。
そこで、改めて「笑顔」の習得を強化するため、「Big smile, Big Happiness」をテーマに、”Big Smile プロジェクト2023”を始動しました。内容は3つあります。1つは、笑顔トレーニングのアップデートです。【笑みトレ ® 】のたきれいこ氏の指導のもと、全社員がオンライン・オフラインで、「笑顔」のトレーニング方法やその重要性を再認識し、部下社員の指導に必要なスキルを身につけます。2つめに、eラーニングを使用したプロジェクトの認知浸透です。これから入社してくる全社員へも、笑顔の重要性を伝え、磨きあげを行ってまいります。3つめは、“Big Smile”バッジのリニューアルです。 制作当初は、外食からお客様に笑顔を届けることをコンセプトに、明るく元気な印象の黄色と赤色を採用しました。今回のリニューアル版では、笑顔と共にお客様に安心感を与えたいことを背景に、白色を使用しました。“Big Smile”バッジは、日ごろから高いレベルで笑顔の習得に励み、実際に周りの人を笑顔にすることができているスタッフへ配られます。
「笑顔」を強化することで、社員同士のコミュニケーションを活発にし、接客レベルの向上のみならず、チームワークの醸成へと活かすことで、離職低減を図ることも狙います。「ワンダーテーブルといえば笑顔」という印象を社内外へ広め、明るく働きやすい職場を生み出し、ホスピタリティの根幹となる「笑顔」の習得を強化していきます。